ナックル・ウォーズ (上)
Amazonでのコメント:狩撫麻礼と関川夏央の原作の違い
‘83年に初版が発売された作品を文庫化したもの。原作は狩撫麻礼。初出は秋田書店のプレイコミックという雑誌である。
高速道路を自転車で疾走する!少年三上乱。刑務所帰りの元ヤクザ(たぶん)でボクシングに自身の信仰を求める男、森山。この作品を一言で説明すると、森山によって、ボクシングの世界に引きずり込まれた三上が、ボクシングの魅力に目覚め世界チャンピオンを目指すという物語であるが、原作は狩撫麻礼である。当然、登場するのは一癖あるアウトロー的な人物ばかりである。エンディングも破滅である。
狩撫麻礼の原作は、どんな主題でもブルース(あくまで黒人)やボブ・マーレイの詩に主人公の姿を重ね合わせるものが多い。この作品全体を覆うのもやはりこのトーンではあるが、直接描かれることは少ない(この作品では喜名昌吉の花が使われている)。彼の世界がチョット苦手な私にはこのくらいが丁度良い。
谷口ジローの絵は当然劇画的である。この原作にはこの絵柄である。現在の繊細な絵では描ききれない世界である。もっとも現在の彼がこういう作品を描くとも思えないのだが…。
谷口ジローのマンガの原作といえば関川夏央であるが、彼の原作(特に劇画)は、その当時の価値観をユーモアに変えてしまっている作品が多いので、今でも普通に楽しめる。それに対して、狩撫麻礼の原作によるこの作品は、この当時の劇画的価値観みたいなものを、まともに描いているので、セリフも含めて今読むと気恥ずかしい部分も多い。そういう意味では時代の“古さ”が強調されてしまっているのだが、物語の出来はいい。如何にもではあるが、エンディングが素晴らしい作品である。
男くさーっ
「つまらねえ試合さ。」
「何も起きやしねえ。」
「リングシューズを履いたサラリーマン同士だ。」
と男くささ満点です。
モリヤマと三上 乱の出会いから、メキシコに渡り、運命の相手チコの影をみるとこまでです。是非、下巻もどうぞ!
「俺には信仰が必要だった・・・BOXING・・・という名の。」
ナックル・ウォーズ (上)
テーマ : ★ふたなりレズ姉妹〜チンポが生えた女子高生日記〜 - ジャンル : アダルト